片倉佳史さんのお話から、わたしの心に留まったことばと、
それについての想いを書き出してみたいと思います。

台湾をよく知る人は、台湾人と日本人の感性、精神性はとても
近いものがあるといいます。

白駒さんと片倉さんのコラボ―トークの中で出てきたのが

「飲水思源」

という中国の故事成句。

水を飲むときは、井戸を掘った人たちのことを考えましょう、
という意味です。

ものごとの後ろにある過程や想いをくみ取るのは、日本人も
ふつうにやっていたこと。

例えば、わたしが思い浮かべたのが

「いただきます」

ということばです。

日本人が食事をする時に「いただきます」と言うのは、
本来私たちが食べる物を作ってくれた人たちに感謝の気持ちを
表すため
ですよね。

でも、最近は「お金を払っているのはこっちなんだから、
『いただきます』なんて言う必要はないでしょ」という考えの
人が増えていると聞いたことがあります。

この「お金を払う人が偉い」という考え方は、大陸の中国人と
同じ気質だそう(苦笑)

一方台湾の人たちは、誰が何をしてくれたか、と認識して
それを次世代の子どもたちに伝えていく、という気質が
備わっています。

「飲水思源」のこころも、台湾人は日本人から教わった
というのだそうです。

日本人も本来はそういう教育、しつけをされていたはず。

でも戦後、とくに高度経済成長の後で日本人の考え方は
ずいぶん変わってきてしまいました。

台湾は戦後大陸から来た国民党が“治める”ことになり、
二二八事件、白色テロ、その後38年にわたる戒厳令という異常、
異様な状態できました。

このような見方は台湾の人に申し訳ないようにも思いますが、
厳しい状況にあったからこそ、台湾人に“日本人のこころ”が
残り続けているのかもしれません。

そして、これも傲慢な見方もしれませんが、いまの日本で
本当の日本人としてのこころが忘れられていくなか、私たちに
本来の姿を教えてくれるためにも、台湾の人たちに
“日本のこころ”が受け継がれているのかもしれない、
と思ったのでした。

だとしたら、“古き良き日本”を肌身で感じ、生きてきた人たちが
元気なうちに、本来の日本のこころに触れ、それを伝えて
いかなければ
、と感じています。

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