9.11をテーマにしたヒューマンドラマ。号泣です。

$~えいごぐら~ English Storehouse

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
原題はEXTREMELY LOUD AND INCREDIBLY CLOSE

extremeryは「極めて」「非常に」、incrediblyは「信じられないほど」「途方もなく」などという意味があります。両方ともveryよりも強い、大げさな感じになりますね。

物語の主人公であるオスカーは10歳そこそこの少年ですが、難しい言葉を結構使うし、難しいこともよく知っています。それでタイトルもこんな単語を使ったのかな、と思います。
でもこの邦題は上手いよな~、と個人的に思ってしまいました。タイトルらしくない長ったらしさ(苦笑)が逆に興味を引くし、長いタイトルにしたことでextremeryとかincrediblyという語彙の大げさな雰囲気も感じられます。でも「ものすごい」とか「ありえない」というのはそんなにかたっ苦しい表現ではなく、今どきの子どもがまぁ使う表現ですよね。「ありえない~!!」「信じらんない~!!」とかいう感じのノリで(笑)。

ところで、オスカー少年がなぜ小難しい言葉をよく使うのか、理由があります。彼はいわゆる「広汎性発達障害(PDD, pervasive developmental disorders)」の傾向があるんですね。ストーリーの中でオスカー本人も「アスペルガー症候群の検査を受けて、不確定という結果だった」と語っていますが、このような子は人とコミュニケーションをとるのが苦手だったり、ある事柄に対してだけ過敏になったりというのがあるようです。一方である事柄に対してはものすごい能力を発揮したりするので、そのような子を「Gifted」と言ったりもします。まぁ厳密にいうと「アスペルガー=Gifted」ではないようですが、アスペルガーの場合はそういうふうに一分野に秀でる子が比較的多い、ということでしょう。有名なところではアインシュタインやエジソンはアスペルガーだったといわれています。

欧米ではこのような発達障害や学習障害(Learning Disorders)の人たちも適切な対応をしてきちんとした教育を受けることができ、自立も可能ですが、日本ではどうも「障害」というイメージが強すぎる気がします汗。とくに親が認めたがらなかったり、隠そうとしたり。

でも、ハリウッド映画の主人公やハリウッド・スター自身もけっこうこのような障害を持ってたりします。
例えば…
メモトム・クルーズは難読症(Dyslexia)だった
メモダニエル・ラドクリフは協調運動障害で靴ひもが結べないとインタビューで告白している
メモドラゴン・タトゥーの女』の主人公、リスベット・サランデルも原作の中では「彼女はアスペルガーでは?」とミカエル・ブルムクヴィストが言っている

主人公がこのような障害を持っていて、それを克服していこうとするストーリーの作品もいくつかあります。私が好きなのは『モーツァルトとクジラ』と『イン・ハー・シューズ』。ジョシュ・ハートネットが演じる『モーツァルト~』の主人公はアスペルガー、キャメロン・ディアス演じる『イン・ハー・シューズ』の主人公は難読症です。

私は映画というのは外国の文化・生活習慣などを学ぶ格好のツールだと思っていますが、こういう障害者とか社会的弱者に対する日米の受け止め方の違いというのも、映画を通して比較し、考えていくのも必要ではないでしょうか。

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