先日私がFacebookでシェアした記事が思いのほか反響が
大きかったので、こちらでも『ことば師』的視点で
取り上げようかと思います。
元記事はこちら。
【炎上】
竹島水族館がえげつない文章で得るバイトを募集して唖然
どういう内容だったかというと、愛知県蒲郡市の竹島水族館が
インターネット上でアルバイト募集をした時の文章がキツすぎて炎上した、というのです。
(詳しくはリンク先を見てください)
たぶん、仕事が思った以上に大変で、すぐ辞めるバイトさんが
多いんでしょうね。
なので応募するときに「こういう人は応募を考え直してください」
ということを書いていたのです。
それに対して批判が殺到したために、今は普通の当たり障りない
文章に変えています。
確かに、募集要項で「こういう人は来ないでください」と
ハッキリ書くところはあまりないでしょうが、竹島水族館が
言ってることは社会人としては当たり前のこと。
表立って言わなくても、採用試験の時や面接などで
こういうことを言ってクギを刺す会社はいくらでもあると思います。
まぁ、確かに率直過ぎる物言いだな~とはちょっと思いました。
同じ内容でも、もうちょっと冷静に書けるんじゃないかな?
でも、この水族館としては敢えて“狙って”書いた可能性も
ありますね。
なぜならこんな面白いことをやっている施設なので。
もう一つ気になったのが、この記事の論調。
竹島水族館の募集要項について「えげつない」とか「これでは
優秀な人材は集まらない」とか言っちゃってます。
この募集要項の内容に対して「えげつない」と思ってしまう、
筆者の社会人的甘さはどうなんでしょうね。
それにこれは私的ブログではありません。
今流行りの『バイラルメディア』です。
“食いつき”のいい見出しや内容で読者を煽ることは必要
なのかもしれません。
だとしてもこの論調は中立性に欠けていると思います。
この記事を載せているサイトについての説明を見たのですが、
こういうノリの記事を喜んで読むような人たちをターゲットに
しているメディアではないはずなんですよ。
案の定、私のシェアに対するコメントやこの記事自体のコメントも、
「募集要項で言っているのは当たり前のこと」
「この記者のレベルがどうなのか」
というものがほとんどでした。
まぁ、この手のバイラルメディアなんて、話題になれば
叩かれようが褒められようがどちらでも構わないのかも
しれないですけどね。
少なくともこの記事で、社会的な問題提起をしたことだけは
確かです(苦笑)。
でもやっぱりこのサイトの品位は落としたよなぁ…。
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