今回の台湾旅行で台湾の人たちのお話をたくさん聞いたのですが、
彼らの使う日本語が本当にきれいだったのがとても印象に
残っています。
日本時代、彼らにとっての“国語”は日本語でした。
物心ついた時に話していたことばなので、80代~90代の人たちは
今でも考える時は日本語で考える人が多いようです。
楊さん兄妹は二人で話す時は日本語でした。
蔡さんも、同世代の人たちとは日本語で会話する、と著書で
書いていたように思います
(李登輝さんの著書だったか!? すいません、記憶があいまいで)。
いまの生活の中で日本語を使う機会が減ったとしても、彼らの
中には“日本語”がしっかりと刻み込まれているんですね。
ことばというのは、世の中の変化とともに変わっていくもの。
でも台湾のお年寄りが使う日本語は、そのような時代の流れに
もまれることなく、ある意味“隔離”されて現代に残ったと
いえます。
だから、ほぼ彼らが幼い頃教わったままの言葉づかいで、今も
しゃべっているんでしょうね。
そして彼らが子どもの時、周りの大人たちは今彼らが話すような
感じで日本語を話していたんでしょう。
本当に品があり、穏やかで、軽やかな響きが耳に心地いい、
という感じの日本語です。
蔡焜燦さんは「僕たちは『知日』『親日』というより『愛日』『懐日』」
と仰っていましたが、そのような思いが彼らの話す日本語の中に
込められているように思いました。
楊素秋さんは日本語と中国語だけでなく、ミッションスクールで
英語を学び、今はロシア語まで勉強しているという語学の達人。
「日本語は私のmother tongue、母国語です」という素秋さんも、
日本語の「ことだま」について話してくださいました。
そして
「美しい日本語を広めていけば、平和を半分勝ち取ったような
ものです」
と力説していました。
これは本当に、一理あるとわたしも思っています。
わたしの使う日本語は、きちんとしているなどとはとても
言えないのですが^^;、時と場所にふさわしい日本語を使えるよう、
ふだんから気を配っていたいとしみじみ思いました。
そもそも、美しい日本語を知らないと使えない訳ですから、
そういう古き良きことばに触れる機会も増やしていきたいものです。
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